事前2.2. Route53 委任セットNSのWhoisDBへの登録 (dgset-handson-cli)

作業の目的 [why]

Route53 委任セット"dgset-handson-cli"を取得します。

完了条件/事前条件 [設計者用情報]

完了条件 [after]

主処理は、以下を満たしたときに成功したものとします。

完了条件1
Route53デリゲーションセットファイル"<デリゲーションセットファイル用ディレクトリ>-dgset-handson-cli.txt"ファイルが存在する。

事前条件 [before]

主処理の実施は、以下の状態であることを前提とします。

事前条件1
デリゲーションセットファイル用ディレクトリ"<デリゲーションセットファイル用ディレクトリ>"が存在する。
事前条件2
Route53デリゲーションセット"dgset-handson-cli"が存在する。
事前条件3
Route53デリゲーションセットファイル"<デリゲーションセットファイル用ディレクトリ>-dgset-handson-cli.txt"ファイルが存在しない。

作業対象 [what]

  • Route53サービス

標準時間(合計)

8分

パラメータ設定

パラメータ設定の標準時間:2分

作業に必要なモノ・情報 [resource]

作業開始には、以下が全て揃っていることが必要です。

リソース1: デリゲーションセットファイル用ディレクトリ

  • 今回は"<デリゲーションセットファイル用ディレクトリ>"をデリゲーションセットファイル用ディレクトリとします。

ディレクトリが存在することを確認します。

コマンド:

ls -d <デリゲーションセットファイル用ディレクトリ>

結果(例:存在する場合):

<デリゲーションセットファイル用ディレクトリ>

存在しない場合は作成します。

コマンド:

mkdir -p <デリゲーションセットファイル用ディレクトリ>

リソース2: Route53デリゲーションセット識別子

  • 作成するRoute53デリゲーションセットの識別子です。
  • 今回は"dgset-handson-cli"とします。

パラメータの指定

作業に必要なパラメータを変数に格納をします。

0.1. デリゲーションセットファイル用ディレクトリの指定

変数の設定:

DIR_ROUTE53_DELEGATION_SET="<デリゲーションセットファイル用ディレクトリ>"

0.2. Route53デリゲーションセット識別子の決定

Route53デリゲーションセット識別子を決めます。

変数の設定:

ROUTE53_DELEGATION_SET_CALLER='dgset-handson-cli'

パラメータの保存

設定されている変数の保存先となるファイル名を指定します。

変数の設定:

DIR_PARAMETER="${HOME}/tmp/parameter-handson-cli-webapp-stateless"
FILE_PARAMETER="${DIR_PARAMETER}/$(date +%Y-%m-%d)-route53-reusable_delegation_set-read.env" \
  && echo ${FILE_PARAMETER}

結果(例):

${HOME}/tmp/parameter-handson-cli-webapp-stateless/2019-05-19-route53-reusable_delegation_set-read.env

各変数に正しいパラメータ値が格納されていることを確認しながら保存します。

変数の確認:

cat << EOF > ${FILE_PARAMETER}

  # 0.1. DIR_ROUTE53_DELEGATION_SET:"<デリゲーションセットファイル用ディレクトリ>"
         DIR_ROUTE53_DELEGATION_SET="${DIR_ROUTE53_DELEGATION_SET}"
  # 0.2. ROUTE53_DELEGATION_SET_CALLER:"dgset-handson-cli"
         ROUTE53_DELEGATION_SET_CALLER="${ROUTE53_DELEGATION_SET_CALLER}"

EOF

cat ${FILE_PARAMETER}

下段の変数が入っていない、もしくは上段と同等の値が入っていない場合は、それぞれの手順番号に戻って変数の設定を行います。

タスクの実施

タスク標準時間:6分

1. 前処理

1.1. 状態確認に必要な情報の取得

デリゲーションファイル名の指定

変数の設定:

FILE_ROUTE53_DELEGATION_SET="<デリゲーションセットファイル用ディレクトリ>-dgset-handson-cli.txt"

結果(例):

<デリゲーションセットファイル用ディレクトリ>-dgset-handson-cli.txt

1.2. 処理対象の状態確認

主処理の実施は、以下の状態であることを前提とします。

前提と異なることが判明した場合、直ちに処理を中止します。

事前条件1: デリゲーションセットファイル用ディレクトリ"<デリゲーションセットファイル用ディレクトリ>"が存在する。

「デリゲーションセットファイル用ディレクトリ"<デリゲーションセットファイル用ディレクトリ>"が存在する。」ことを確認します。

コマンド:

ls -d ${DIR_ROUTE53_DELEGATION_SET}

結果(例):

<デリゲーションセットファイル用ディレクトリ>

事前条件2: Route53デリゲーションセット"dgset-handson-cli"が存在する。

「Route53デリゲーションセット"dgset-handson-cli"が存在する。」ことを確認します。

コマンド:

aws route53 list-reusable-delegation-sets \
  --query "DelegationSets[?CallerReference == \`${ROUTE53_DELEGATION_SET_CALLER}\`].CallerReference" \
  --output text

結果(例):

dgset-handson-cli

事前条件3: Route53デリゲーションセットファイル"<デリゲーションセットファイル用ディレクトリ>-dgset-handson-cli.txt"ファイルが存在しない。

「Route53デリゲーションセットファイル"<デリゲーションセットファイル用ディレクトリ>-dgset-handson-cli.txt"ファイルが存在しない。」ことを確認します。

コマンド:

! ls ${FILE_ROUTE53_DELEGATION_SET}

結果(例):

ls: <デリゲーションセットファイル用ディレクトリ>-dgset-handson-cli.txt No such file or directory

1.3. 主処理に必要な情報の取得

ROUTE53デリゲーション情報の取得

コマンド:

ARRAY_NS_RECORDS=$( \
  aws route53 list-reusable-delegation-sets \
    --query "DelegationSets[?CallerReference == \`${ROUTE53_DELEGATION_SET_CALLER}\`].NameServers" \
    --output text \
  | sed 's|/delegationset/||' \
) \
  && echo ${ARRAY_NS_RECORDS}

結果(例):

ns-xxx.awsdns-xx.org ns-xxx.awsdns-xx.com ns-xxx.awsdns-xx.net ns-xxx.awsdns-xx.co.uk

2. 主処理

ROUTE53デリゲーションリストの作成

コマンド:

for i in $( echo ${ARRAY_NS_RECORDS} ); do echo $i >> ${FILE_ROUTE53_DELEGATION_SET}; done \
  && cat ${FILE_ROUTE53_DELEGATION_SET}

結果(例):

ns-xxx.awsdns-xx.org
ns-xxx.awsdns-xx.com
ns-xxx.awsdns-xx.net
ns-xxx.awsdns-xx.co.uk

3. 後処理

3.1. 完了条件の確認

主処理は、以下を満たしたときに成功したものとします。

完了条件1: Route53デリゲーションセットファイル"<デリゲーションセットファイル用ディレクトリ>-dgset-handson-cli.txt"ファイルが存在する。

「Route53デリゲーションセットファイル"<デリゲーションセットファイル用ディレクトリ>-dgset-handson-cli.txt"ファイルが存在する。」ことを確認します。

コマンド:

ls ${FILE_ROUTE53_DELEGATION_SET}

結果(例):

<デリゲーションセットファイル用ディレクトリ>-dgset-handson-cli.txt

3.2. 後処理に必要な作業

Whois DBのネームサーバ情報更新

ドメインを取得したレジストラが提供する管理画面で、ネームサーバ情報として、デリゲーションセットのレコードを全て登録します。

Whois DBの更新確認

Whois DBの更新完了までに必要な時間は、ドメイン管理事業者やレジストリ(トップレベルドメインの管理者)によって異なります。

変数の設定:

DOMAIN_NAME='<ドメイン名>'

コマンド:

whois ${DOMAIN_NAME} \
  | grep 'Name Server'

結果(例):

Name Server: NS-xxxx.AWSDNS-xx.ORG
Name Server: NS-xx.AWSDNS-xx.COM
Name Server: NS-xxx.AWSDNS-xx.NET
Name Server: NS-xxxx.AWSDNS-xx.CO.UK

完了